パリその4

今日はブーローニュの森近くにある、マルモッタン美術館へ。ここはオルセーと共に外せないと思っていた、ちょっとひんやりした空気(今回の旅で初めて長袖を着る)時折小雨がぱらつく。メトロからの一本道を歩いていると向こうから来た男性に、メトロの駅はどちらかと訪ねられる。今来た道なのでそつなく答えられたが、ふと、これも新手のカモ探しか?と疑ってしまう。 なぜってフランス人ではないようだけれど、とても観光客という雰囲気でもなかったので。勿論引っ越してきたばかりだとかなら分からないでも無いが、とにかく日本人だと、カモられ易いということ!!まったく、残念な話なのだが・・・(ーー;)

ま、気を取り直して、マルモッタンへ。ここでは思いっきりモネの世界に浸ることが出来るので、印象派が好きな人にはとってもお勧め。関心なくても必見ですよ!
むかし学生の時に、京都市立美術館だったと思うのだけれど、御対面して以来の「印象・日の出」 なぜかは分からないのだけれど、どうもこの絵を見ていると、私は涙がこぼれそうになるのです。 周りに人が居なければほんとに泣いたかも?(T_T)

こう、胸の中にあの「朱色」の朝日がしみこんでくる感じです。

睡蓮もベンチに座り眺めたり、立って近くから眺めたり、もう穴の開きそうなくらい見てきました。(ハ、ハ、ハ)
いつまでも、いつまでも そこに居たかった・・・・・。

 外へ出ると、すっかり雨も上がっていたのでシャイヨー宮まで歩くことに。
あいにく「トロカデロ庭園」は工事中でベニヤ板が渡された上を通らなくてはならなくてなんだか味気なかった。エッフェル塔を抜け シャン・ドゥ・マルス公園で遊ぶ子供らを眺めながら休憩。メトロの駅を探しながらもなんとなく気の向くままに歩いているといつの間にか、アンヴァリッドまで来てしまった。さすがにここからはメトロで移動。

 パリに着いた日にシテ島のサント・シャペルやコンシェルジェリーは見学したけれど、サン・ルイ島には行ってなかったのでマリー橋を渡り、「ベルティヨン」でソルベを買い、歩きながら食べる。 素敵なお花屋さんを見つけ思わずウインドウのディスプレイをパチリ! 洒落た革小物の店で小ぶりのバッグを見つけるが今回は買い物の予定は無いので諦める。他にも色々ウインドウを見ているだけでも楽しい。 

 サン・ルイ橋を渡ってすぐの角にあるカフェでなにやら人だかりが。よく見ると映画かなにかの撮影をしているらしく、黄色いテープが張られて通行止めになっている。また来た道を戻るのもなァと思案していると、何人かの人がテープを無視して歩いていくので、悪いかなと思いつつ、私も通り抜けることに成功。

ノートル・ダム寺院裏手のフェンスに腰掛けたお兄さんがやたらとみすぼらしい格好なのに驚き、よくよく見ると そこかしこにレトロな格好をした役者が出番を待っている。ある女性の持っているバッグなどかなり年代もののように見える。 へー、流石だなと感心してしまった。(何が、流石なんだか???) 役者の顔にも名前にも疎いので誰がいたのかもサッパリ。(爆)
いったんホテルへ戻り、シャワーと着替えそして明日は日本へ帰るので、荷物の整理をする。最後は豪勢にと昨日予約した三ツ星レストランへと出掛けることに・・・。


追記: 上の写真 『ボン・ヴォワヤージュ』というタイトルの映画です。
その、ほぼラストあたりの1シーンであることが、昨夜WOWWOWを見ていて、判明いたしました。 レ・ミゼラブルのジェラール・ド・パルデューが、出演ている作品と知り、どんな映画かも知らずに、たまたま観たのですが・・・。


このシーンが写った時。 思わず、アッ!これだーー!と叫んでしまいました。

実際では、店の右斜め前方にカメラ配置していたようで、視線は異なりますが、間違いありません。

あ〜、長年の謎が解け、ほっとしました〜  (*^_^*)
                                          2006年4月5日

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