昼で仕事が終わり友人に連絡を取ると「子猫を救助した」とのこと。電話の向こうでかすかに猫の鳴き声が。おもわず、「見たい!」 今日は家に戻っても誰もいないし、ちょっと見せてもらおう・・・。
と、これが間違い? の始まりでした。

ふと足元で丸くなる猫を見て「どうしてお前はここに居るんだろうねー?」などと囁いてみる。思えばなぜ、あの時つれて帰る気になったのか?

そう、まるでここが僕の場所「おかあさーん」とでも言わんばかりに私のひざによじ登り、安心しきって眠る姿にNO!とは言えなかったのです。

不思議なことにその1週間ほど前、なにげなく「猫でも飼ってみようかしら、いきなりペットショップから連れて帰ったら家族はどう言うだろう?犬だと一人で世話しきれないけれど、猫なら何とかなるんじゃないかしら?」 などと唐突に空想しては現実を思い、考えを打ち消したばかりだったのです。

これって予知能力? そんなこと、ないか。(*^_^*)
初めはどうやって抱けばいいのかさえわからなかったのに、今ではすっかり猫のお母さん。仕方なく、紙箱に入れた仔猫を抱えて帰る道すがら、家族はなんて言うかしら?夫(絶対犬派)は認めてくれるかしら?そう、ちゃんとした飼い主が見つかるまでの間 預かるだけなんだし。などなど、頭の中をいろいろな思いが駆け巡るのでした。一応、犬猫飼育禁止のマンションなので頭が痛い。(結構みんな飼っているのが現状ではあるが・・・)

ピーピー・ピーピーよく泣く仔で、お腹が空いているだろうとミルクを電子レンジで温めて小皿に入れて差し出すものの、自力では舐めることすらできず、死なせてはいけないとなんとか飲ませようとしていたら、私の小指を乳首と勘違いしたのか、チュウチュウ吸うので、指にミルクをつけてはそれを吸わせる作業を延々繰り返すのでした。そのためか眠くてぐずる時にも小指をしゃぶらせているとおとなしく寝付くのでした。
やがて、スポイドで飲ませるようになり、まるで人間の子供の授乳よろしく、3時間おきにお腹が空いたとピーピー催促される日々。

仕事に行くときや外出するときは心配で心配で。何がって?そりゃあいろいろ。
だってまだまだ、コットンをお湯で湿らせたものでお尻のところを、母猫が舐めてやるようにしてあげなければウンチもできないし、餌だって食べられないのですから、心配に決まっているじゃありませんか。

掌にちょうど収まるサイズの仔猫。ホントに可愛かったのに。あ、決して今が可愛くないのではなくて、その 懐かしいというかなんともいえない思い出、そう思い出なのです。
ま、なんにしてもよく育ってくれたものだと思います。

今でもよく家族と話すのですが、本当にこの仔はラッキーだねー。
前日までの梅雨を思わせる雨で、すっかり増水した川縁に捨てられていたんですから。
たぶん、その日の朝に捨てられたんでしょう、身体もどこも汚れたり傷ついたりはしていませんでした。その事だけが唯一救われる点です。

後日、私も現場を見に行きましたが、よくもまあこんな所にあんな小さな生き物を捨てることが出来たものだと、憤りを覚えずにはおれませんでした。

そして、その子猫・ラッキーが我が家にもたらした幸せを思い、この出会いに感謝するのです。

勿論いたずらに悩まされることも、お気に入りの洋服に爪をたてられたり、良い事ばかりでは決して無いのだけれど、それでも幸せな空気をいっぱい運んでくれる。
その事の方が、私たちにとっては価値があるのです。

2004年5月22日(土) ラッキー保護される

10日目ころ。
スリッパが大きく見えます!

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ラッキーのアルバム

1年前、ふとした事から捨て猫の里親になった、私たち家族と「ラッキー君」との、エピソードを綴っていく予定です

子育て始まり〜 トイレトレーニング 体重管理 夏バテか? 役割分担 寝場所
猫はやっぱりどら焼きが好き ささみ ブラッシング 充実の身体能力 ラッキーにライバル出現 ラッキー反抗期???

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